プラスチック製品に対するデジタルマテリアルのサンプルライブラリを作成する方法

ブランドやデザインに要求される「色」が、最終製品にどのように影響するかを判断することは、プラスチックメーカーにとって大きな課題です。新しい色とマテリアルを作成するにあたり、バーチャル再現はコスト効果と持続性が高く、生産前に充実した評価とフィードバックを行います。

課題

プラスチックを新しい色で着色する際、デザインの期待値と製造工程に存在するギャップを埋める必要があります。

ソリューション

PANTORA は形状、表面、組み立て角度に基づいて、素材の色と外観特性をリアルな画像に完全再現するワンランク上のソフトウェアです。プロトタイプの作成後に、最終製品の色を確認するのではなく、PANTORA アプリケーションを使用し、デザイン工程において正確なバーチャルサンプルを作成することが重要です。そうすることにより、デザイナー、エンジニア、ブランドオーナーはプラスチック基材が、角度や照明によってどのように変化するかを事前に把握することができます。

X-Rite AxF 形式に対応するバーチャル再現を PANTORA で行い、他社のビジュアルレンダリングツール用に書き出し可能なため、自動車、家庭電化製品、耐久消費財、化粧品など多様な業界に対応します。

結果

色だけでなく、外観要素のすべてを詳細再現するバーチャルサンプルは、素早く簡単に作成でき、費用対効果を高めます。

活用法

  1. 分光測色計を使用し、プラスチックのターゲット色を測定します。 ・
    • Ci7860 や Ci7800 などのベンチトップ分光測色計は、色や半透明などのプラスチックの特性を捉えることが できます。
    • MA-T12 などの多角度ポータブル分光測色計は、プラスチックのサンプル色と外観を特徴付けることができます。
  2. PANTORA はデジタル素材を AxF ファイルとして検索、取得、読み取り可能。また、マテリアル素材を任意の光学幾何条件に適用。バーチャルイメージをリアルタイムで再現し、没入型のデジタル評価を実行します。
  3. プラスチックメーカーは、デジタル再現データをデザインとブランドの関係者全員に送付。他社製ソフトウェアまたは製品ライフサイクル管理(PLM)システムを利用し、検証・承認を行います。
  4. デジタル素材は AxF ファイルとして保存、管理、表示、編集し、今後の配合データに再利用可能。さらには、営業やマーケティング資料の作成にも活用可能です。

Featured Products

PANTORA


PANTORA

複雑な色や外観データを容易に管理するために設計されたデスクトップアプリケーション。外観データのワークフローの中心的なハブとして機能します。デジタル素材のリソースと、レンダリングソフトウェアや PLM システムなどの出力を一体化します。

 

Ci7x00 Family

ベンチトップ積分球分光測色計 Ci7000 シリーズ

反射測定と透過測定の両モードを使用可能。厳密な許容値で不透明・非不透明サンプルの色管理を行う、業界トップクラスのベンチトップ積分球分光測色計です。

 

多角度分光測色計MA-T12

特殊効果の高い仕上げに対し、厳密な基準を設定する多角度分光測色計。RGBカラーカメラと 12 の測定角度によって、特殊効果が施された基材の特性を正確に特徴付け、隣接するパーツやサプライチェーン全体に一貫性を確保します。

 
Netprofiler 3

装置精度の最適化システムNetProfiler

使用される全装置のパフォーマンスを検証・最適化し、バラツキと器差を低減する品質保証ソフトウェアです。

 

Other Software



他社製レンダリング用 ソフトウェア

PANTORAで作成されたレンダリングは、AxF対応のレンダリングソフトウェアソリューションをご利用のブランドやデザイナーが閲覧できます。.

 

Achieve Color Success

PANTORA はプラスチックサンプルの外観を検証し、バーチャルライブラリを作成することで、デザイン作成時の選択肢を広げるとともに、承認作業を短縮します。詳細は   www.xrite.com/ja-jp/pantora をご覧ください。